主婦ときどきオタク日記

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新型コロナウイルスの検査方法・検査キットまとめ(PCR検査、抗原検査、抗体検査)

こんにちは、あさぴょんです。

世の中、毎日コロナの話題でいっぱいですね(;゚∀゚)

今回は、個人的に興味のある、新型コロナ検査キットについて、調べたことを書いていきたいと思います。

間違っていたらすみません。指摘して頂けると嬉しいです(●´ー`●)

 

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PCR検査

今現在行われている新型コロナ検査は、ほぼこのPCR検査のことです。

PCRというのは、遺伝子を増幅する方法のことです。

検体(鼻の奥を綿棒でゴシゴシして取るやつ)中の新型コロナウイルス遺伝子を検出するためには、そのままでは遺伝子の量が少なすぎて、検出できません。

なので、PCRという方法で新型コロナウイルスの遺伝子を増幅し、検出します。

 

PCRは、特殊な装置が必要となります。検体を採取したあと、その検体をPCR装置がある検査機関に送る必要があります。

そしてPCRを行う前には、検体から遺伝子を抽出する作業が必要です。

手順としては、

検体採取→(検査機関に搬送)→検体から遺伝子を抽出(前処理)→PCR&検出

となります。

従来の方法だと、この前処理とPCRにそれぞれ約2時間ずつかかっていたようです。

現在、これを短縮できるキットが次々と発売されていて、島津製作所、タカラバイオ、東洋紡のキットは、所要時間約1時間ということです。

 

また、SmartAmp法、LAMP法という、PCR法を改良した遺伝子増幅方法を用いた検査キットは、ダナフォーム、栄研化学などから発売されています。

こちらも検査の所要時間が大幅に短縮できます。

キャノンメディカルシステムズと長崎大が共同開発したLAMP法による検査キットは、検査所要時間40分で、長崎市に停泊中のクルーズ船コスタ・アトランチカで使用されたということです。

 

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抗原検査

抗原検査とは、抗原抗体反応(後述)を利用した検査のことです。

よく見かけるのは、病院で行われるインフルエンザ検査です。

この検査法の最大の利点は、検体を採取したその場で検査ができるということです。

検査機関に検体を送付する必要がなく、簡便・短時間・低コストに検査を実施できます。

短所としては、PCR検査と比較すると、精度が劣るという指摘があります。

 

 原理は、抗体が抗原に特異的に結合する、抗原抗体反応を利用しています。

抗原と抗体は、よく「鍵と鍵穴」に例えられます。抗体は、特定の抗原にしか結合しません。これを「特異的結合」といいます。

ここでいう抗原は、新型コロナウイルス特有のタンパク質のことです。

これに特異的に結合する抗体を作製し、検査キットを作ります。

採取した検体に新型コロナウイルスが含まれれば、それが抗体と結合し、検出できるというわけです。

 

現在、富士レビオが、作製した抗原検査キットについて薬事承認申請を行っており、早ければ5月中に承認される可能性があるということです。

他にも様々な研究機関・企業が研究開発中で、有用な抗原検査キットが医療現場で使用されるようになる日も近いかもしれません。

 

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抗体検査

現在、注目を集めている検査です。

新型コロナウイルス感染症にかかったことがあると、体内に新型コロナウイルスに対する抗体ができているので、それを検出することで、感染歴の有無を調べることができます。

こちらも当然、抗原抗体反応を利用した検査です。

既にいくつかの海外の企業が、簡易検査キットを続々と製品化しています。

日本ではそれらに対し、厚生労働省と日赤が性能評価を行っていますが、予備段階の試験では、精度が十分だとは言えないようです。

 

また、抗体を持っていればもう新型コロナにかからないのかどうかは現時点では不明ということですし、罹患しても抗体ができなかった人の存在など、 まだまだ研究結果が待たれる分野だと思います。

とはいえ、国内でも抗体検査キットの自社開発を進めている企業もあり、今後に注目したいと思います。

 

 

備考

現在、日本国内では、検査数が少ないと言われていますが、抗原検査キットが実用化されれば、検査数は大幅に増えると思います。

症状があるのになかなか検査してもらえなかったり、1週間検査待ちの人がいるという話を聞くと、検査数が増えるのは喜ばしいとも考えられます。

一方で、検査数を増やすと医療崩壊を招くという意見もあります。

私の住む県では、軽症者滞在用のホテルの確保が追いつかず、数百人の軽症者が自宅待機になっていますし・・・。

抗原検査キットの精度も未知数なので、なかなか難しい問題ですよね。

なにより、有効なワクチンや治療薬の開発に期待したいと思います。